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令和元年度第2回市民公開講座

令和元年度 第2回市民公開講座

令和元年11月10日(日)浜松市プレスタワー17階ホールにて、市民公開講座が行われました。

「正しい食べ方で健康な体づくり」と題して、大阪府豊中市の医療法人西川歯科理事長西川岳儀 先生をお招きして講演して頂きました。

まず体に悪いことの3大要素として、1:たばこ、2:お酒、3:砂糖、特に砂糖は、3歳までに摂取した子供は依存症になることもあり、噛まない砂糖の摂取はやめるように指導する事の重要性を説明されていました。

ジュース等に含まれる糖分量も、最近では簡単に砂糖の量がわかるアプリがあるので、それを参考にするのもひとつの指標としていいとのことでした。

対策として3歳まで砂糖の摂取をやめる、ファーストフード、インスタント食品、またカタカナの食品、パン、ジャム、バター等は気を付ける。

成長期によく噛んで食べる為にも、パンなど咀嚼回数が米に比べて圧倒的に少ないものは避け、出来るだけ米を食べることを推薦していました。

その他噛む回数が少ないが故に、最近は便秘の子供も増えているようです。

人は生まれてきて、呼吸→哺乳→離乳食→幼児食→咀嚼→嚥下を順に行っていきます。

これが原点で、呼吸と嚥下がそのなかでも一番大事なことであるとのことです。

最近は嚥下回数が少ないことから下顎後退位のお子さんが増えて、口呼吸や猫背の子が多くなっているとのことです。

さらに、幼少期にハイハイすることによって、顔を上に向くことが出来るようになり、舌の位置も安定するので、不正咬合などもよくなってきているとの報告が、小児歯科学会でもあったようです。

また幼少期におもちゃをくわえ始めたら、噛みきれないもので捕食(繊維野菜の芯など)の練習をさせることも大事で、幼少期に模倣をする習性を利用し、親も一緒に行うよう指導されているようです。

また上唇を安定させるために、スプーン(赤ちゃんが自ら加えて離すまで待つ)との使い方や、よく笑うことも家庭では重要なことであるとのことでした。

更に、お茶碗を持てるようになったら、食事中にお茶碗をもって食べることが姿勢もよくなるので大事なことと言われてました。

とても分かりやすく素晴らしいご講演でしたので、市民の皆さんも非常に満足されたことと思います。