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中日新聞 コラム 第5回

歯並び

喜多勇治理事

 歯並びが悪いと、そしゃく障害や発音障害をはじめ、歯周病、虫歯の原因になります。
ただ単に歯並びが悪いと言っても、八重歯や出っ歯、受け口など幅広く、歯だけが原因の場合と骨格的に原因がある場合があります。
 歯の大きさと顎の大きさのバランスが崩れると、歯並びが悪くなります。例えば、普通の大人四人が座る長いすに、相撲取りが四人座ると凸凹になります。椅子を大きくするか、相撲取りに痩せてもらうか、一人立っててもらい三人が座るかです。口の中も同じで、上あごと下あごの骨の成長期は異なりますが、早めに矯正装置を使用することで成長を促したり抑制したりできます。
 矯正治療の開始時期は個人差がありますが、顎の成長が終了するまで治療を行うので長期に及びます。まずは骨格の矯正を行って、永久歯が萌えそろうように整えた後、歯そのものを矯正します。きれいになった後の後戻りを防ぐ保定処置もあります。費用は一部を除き保険が適応されず自費診療になります。診療所によって差はありますが、一般的に終了するまで合計で八十万円から百万円ほど。医療費控除の対象なので支払い済み税金の一部は返ってきます。
 受け口などの不正咬合(ふせいこうごう)で手術を併用する場合は、手術も矯正治療も保険適応になります。唇に裂け目がある口唇口蓋裂(こうしんこうがいれつ)や、全身的な症候群の患者も保険適応になります。気になったら早めにかかりつけ歯科医院、もしくは矯正専門医に相談してください。
 

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