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中日新聞 コラム 第1回

多く残して長生きを

平野明弘会長

8020運動を知っていますか? 「80歳以上になっても20本以上の自分の歯を維持しましょう」と歯科医師が推奨している運動です。
仮に20本以上の歯がなくても、被せ物や入れ歯などの治療で、しっかり噛めるようになることも含まれています。
年をとっても自分の歯を多く残すことにより、おいしく物を食べたりお話を楽しんだりして、健康で長生きすることを目指しています。
達成するには一人ひとりが「歯と口の健康」が大切である事の気持ちを持たなくてなりません。
口は消化器官の第一歩であり、入り口です。そのため歯と口の健康づくりや、口の機能の維持管理は生涯を通して非常に大切です。
4月から浜松市歯科口腔保健推進条例が施行されました。行政と市歯科医師会が連携し8020運動を広めていきます。
歯と口の健康は、赤ちゃんが産まれてくる前、お腹の中にいる時のお母さんの口をチェックする「妊婦歯科健診」から始まります。
続いて「一歳六カ月児健診」「三歳児健診」「学校健診」「歯周病検診」「訪問診査」「在宅診療」「障害者診療」など、年齢ごとに行われます。
また、糖尿病やがん等の全身の病気と「歯と口」の関連性は高く、各ライフステージにおいて医師や薬剤師など多職種の皆さんと連携して治療、口腔ケア、機能向上なども行っています。
次回より詳しく解説をしていきます。